1%しかない国産ライチをブランド化
「楊貴妃ライチ」は、国内にわずか1%しか流通していない貴重な国産ライチの生産に10年以上取り組んできた宮崎県新富町の生産者が、地域商社・こゆ財団と共同で創り出したブランドです。
鮮やかな赤色の果皮と手のひらに感じる重みは、海外産の冷凍品とは全く別物。皮をむくと驚くほどたっぷりの果汁があふれだし、白く透き通った果肉が現れます。従来は規定のなかった国産ライチに糖度やサイズの規定を設け、ストーリーを重視したデザインでブランドの価値を確立。東京を中心に販路が広がっただけでなく、多くの人がライチをきっかけに町を訪れるなど、関係人口を創出しています。
10年越しの想い。
国産ライチのおいしさを
一人でも多く伝えたい。
宮崎県児湯郡(こゆぐん)新富町。宮崎空港から車で約30分、人口約17,000人の小さな町。東京ドーム約460個分にも及ぶ広大な農地を有する地域で、年間を通して多彩な農作物が収穫されます。また、太平洋に面した豊かな海岸線は、その美しさからアカウミガメの産卵地にもなっている地域です。
そんな新富町で、10 年越しの努力を実らせて、大きなライチをつくっている生産者さんがいます。それが、森哲也さんです。当初、ライチは国内での栽培例が少なく、大きく育てるのに大変な苦労が伴いました。それでも初めて食べた父のライチの味が忘れられなかった哲也さん。「国産ライチの魅力を一人でも多くの人に伝えたい。」と、試行錯誤を繰り返しながら栽培を続けてきました。
その結果、宮崎県の特産として有名なマンゴーの育成技術を参考に、大粒で、みずみずしく肉厚なライチづくりに成功しました。そのクオリティと味の個体差が少ないことが評価され、東京の有名スイーツ店でもメニューとして採用されています。
「楊貴妃ライチ」としてブランド化を実現した地元の地域商社「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(略称:こゆ財団)」と、国産フレッシュフルーツを使ったスイーツを提供している「カフェコムサ」がコラボし、宮崎県新富町産「生ライチ」のケーキを販売(季節限定)しています。
日本全国の生産者への想いや生ライチの魅力について、「カフェコムサ」コムサステージ銀座店でチーフ・パティシエを務める荒井さんは、宮崎県新富町産ライチの魅力を次のように語ります。
"みなさんが食べているライチの多くは、台湾・中国・メキシコなどの海外産で、ほとんどが冷凍や缶詰め状態のライチです。海外の生ライチもありますが、旬が短い上に、新富町産の生ライチとは全く違います。
まず、海外のライチは小さなコロコロしたみなさんのイメージ通りですが、新富町産のライチは、1粒がゴルフボールかそれ以上の大きさです。そして、大きいだけではなく、身がプリッとして柔らかいので食感が凄く良いです。口の中で弾けるような新富町産のものと同じ食感のライチを探すのは、とても難しいと思います。
また、新富町産のライチは個体差が少なく、味にブレがないんです。全て100%のお味が出ているので、お客様に満足してもらえるものを提供する上で、安心して使えます。海外産は、酸味や甘みにばらつきがあると、ケーキのクオリティを維持するのが大変なんです。"